スケジュール、ミッション、ビンゴ、地図。
いろいろ盛り込んだこのしおりが、実際どれくらい効果があったのか。旅のあと、子どもの様子を振り返って、正直な感想をまとめてみました。
しおりの中で一番力を入れて作ったのが、旅のスケジュールページでした。

ですが、結果としては…何度説明しても
「つぎ、じいじばあばのところ?」
がエンドレス。
フェリーの乗り継ぎや移動の意味は、4歳にはまだ難しかったようです。
「今日はどこからどこへ行く」という流れよりも、
“最終的に会いたい人がいる”
という一点のほうが、ずっと大きかったみたいです。
フェリーの移動も、本人なりに疲れを感じていた様子で、スケジュールを把握するどころではなかったのかもしれません。
4歳には「旅程」を把握することは難しかった様子。
スケジュールを時系列で理解させようとするより、「じいじばあばに会いにいく旅なんだよ」と軸を持たせたり、すごろく形式でシールを貼ったりスタンプを押したりと、遊びの要素を加えた方がよかったかも、と思いました。
毎日ひとつ、「ありがとう」を意識するミッション。
これは、想像以上によかったです。
「ありがとうのこと、できた?」
「今日はなんのありがとうだった?」
そんな声かけをすると、自然と一日を振り返る時間ができました。
さらに、シール制度があったおかげで、
「シール貼れるようにがんばってみる?」
の一言が、“応援スイッチ”になってくれました。

旅の途中では、お店で「ごちそうさまでした」「ありがとう」が勇気を出して言えていて、これは感動でした。
ビンゴは取り組んでよかったコンテンツでした。

「××あったよ!」
「◯◯ないねぇ?」
「つぎは△△探そう!」
自分から周りに意識を向けて、探して、見つけて、報告して、喜ぶ。
観光地を“連れて歩かされる”のではなく、“自分で探索している感覚”に変えてくれました。
これは家の近所の散歩にも応用できそうです。
「今どこにいるかわかる?」
という“場所認識ミッション”は、正直あまりピンときていない様子でした。

島の名前、港の名前、県名、そしてその距離感覚。
大人には当たり前でも、子どもには「点が線につながらない」感覚なのかもしれません。
今回しみじみ思ったのは、
旅育は、全部うまくいかなくていい。
ということです。
スケジュールは理解できなかったけれど、ビンゴで世界が広がった。
地理は難しかったけれど、ありがとうは心に残った。
大人の「こうなってほしい」が入らなくても、子どもは子どものスピードで、ちゃんと何かを持ち帰っている。
それが見えただけで、しおりを作った意味は十分でした。
次に作るなら、こう変えます。
旅育は、完成形がないから面白い。その子に合わせて、毎回ちょっとずつ“育てていくもの”なのだと思いました。
帰ってきてからも、
「これ○○で見つけたね」
「ここ楽しかったね」
と、しおりを見ながら話しています。
旅が終わっても、しおりはそのまま“思い出の本”になります。
ただの旅行が、“家族の物語”に変わる。
旅育って、そういうものなのかもしれません。
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