「健康寿命=最大の資産」“元気で動ける時間”をお金に換算してみたら想像以上だった話

地方の限界集落に生まれ都市部在住の2児の母。農学部卒、林業業界経験あり。子どもと親、どちらの“未来”も見つめる世代として、“がんばる”と“幸せ”のちょうどいい間を探すブログです。

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人生100年時代って聞くけど、「健康寿命」って実際どれくらい価値があるんだろう?

最近では、投資や老後資金の話ばかり目にするけど、“そもそも健康じゃないと使えない”っていう現実、けっこう大事じゃないでしょうか。

実際、病気や体の不調で働けなくなると、収入が減るだけでなく、医療費や介護費がかさむ。つまり、「健康寿命」は単なる時間じゃなく、“お金で換算できる資産”なんです。


結論:健康寿命を1年延ばすと500万円以上の価値

  • 現役世代が健康寿命を1年延長する価値は“お金で約500万円以上”に換算できる(今回の想定だと手取りベースで約350〜400万円)。
  • 健康投資=小さな習慣(毎日の歩数、週2の筋トレ、睡眠の確保など)で 高い投資リターン を生む。

健康寿命とは

健康寿命(けんこうじゅみょう)は、「介護や医療に依存せず、自分の力で生活できる期間」のことです。「長生きできる年齢」ではなく、“自立して心身ともに健康に過ごせる年齢”を指します。

厚生労働省のデータによると、
・男性の平均寿命:81歳
 健康寿命:72歳
・女性の平均寿命:87歳
 健康寿命:75歳

つまり、約9〜12年間は「不健康な期間」があるということがわかります。

健康寿命が尽きる=身体的・精神的に自立が難しくなり、生活のサポートが必要になる状態を指します。

たとえば以下のようなケースです。

  • 食事・入浴・排せつなどの基本動作を一人で行えない
  • 認知症などで安全に生活できない
  • 移動が困難で、外出や買い物が制限される
  • 通院や服薬の管理が自力では難しい

長生きすることよりも、「どんな状態で生きるか」が人生の質を左右します。

健康寿命が長い人ほど

  • 医療費や介護費が少ない(経済的にゆとり)
  • 趣味・旅行・家族との時間を楽しめる
  • 精神的にも幸福度が高い

傾向にあるでしょう。健康あってこそ、幸福な時間を味わうことができます。


健康寿命を“延ばしたときの金銭的価値”を2パターンで整理

① 働ける世代(〜65歳くらい)にとっての価値

健康で長く働ける=収入が増える。

例:年収500万円なら、1年働けるだけで+500万円の収入。
→ これが「現役層の経済的価値」です。


働ける=稼げる=自由がある

たとえば、今40歳で健康的に働いていて、あと20年間フル稼働できるとします。

平均年収500万円なら、健康寿命20年=1億円の稼ぐ力

でも、もし10年で健康を損ねてしまったら?残り10年分、5,000万円の機会損失

これに加えて、医療費や通院コストを考えると、“健康”がどれだけ経済的に大きいかが見えてきます。


② シニア層(健康寿命が尽きる頃)にとっての価値

収入は現役世代と比較して減りますが、医療・介護費の支出が減ると金銭的な余裕に違いが出ます。

厚生労働省のデータから見ると:

  • 要介護状態になると、1年あたり平均約200万円の介護費
  • 医療費も含めると、1人あたり年間 約300〜400万円が必要
  • 公的保険などでカバーされても、自己負担は年間70〜100万円程度

なので、健康寿命を1年延ばすことは 約70〜100万円分の支出を防ぐ=“お金の節約”効果がある
といえます。


まとめ:現役世代・高齢世代の健康寿命の価値

年代健康寿命を1年延ばす価値主な中身
現役世代(〜65歳)約400〜500万円働ける期間が増える(収入アップ)
高齢世代(70歳〜)約70〜100万円医療・介護費の支出を減らせる(節約)

どちらも「健康を保つ=お金を守る」ことには変わりありませんが、現役世代では“収入”、シニア層では“支出カット”として価値が現れます。


現実的なイメージで言うと…

たとえば、あなたが今30代で健康習慣を維持し、将来の要介護期間を平均より1年短くできたとしたら、

介護・医療の自己負担 約200万円節約+ そのぶん元気に過ごせる時間が増える
“自由に動ける1年”という無形資産もゲット

という考え方ができます。


健康寿命+1年の金銭的価値(30代ワーママモデル)

観点現役期の価値老後期の価値合計の金銭的インパクト
収入(働ける年が1年のびる)約350〜400万円(年収450万円想定)約350〜400万円
医療費・介護費の節約年間 約70〜100万円約70〜100万円
合計(健康寿命+1年あたり)約420〜500万円

解説:なぜこれだけの価値が生まれるのか
  • 健康な期間が延びる=働ける期間が長くなる
  • 働ければ年収分の経済価値が生まれる
  • さらに老後の医療・介護コストも減る

つまり、いま現役世代が健康寿命を1年のばすことは、“収入アップ+支出削減”のダブル効果で、約500万円分の価値があるとも考えられます。


日常の「健康投資」が未来を変える

・毎日6000歩のウォーキング
・野菜を先に食べる
・夜はスマホより睡眠優先
・朝は5分だけストレッチ

どれもお金がかからない“投資”です。これを続けることで、将来の医療費を減らし、働ける時間を延ばせる。

つまり、“運用益が出る健康投資”なんです。


お金と同じように「健康寿命」も運用しよう

貯金や投資は可視化しやすいけど、健康は目に見えません。だからこそ、毎日の小さな積み重ねを「資産運用」として意識するのが大事。

  • ウォーキングは“利息”:歩くことで血流が良くなり、筋肉や脳の働きが活性化して、健康が少しずつ増えていく。つまり、「動くことで得られる小さな利益」が利息のようなもの。
  • 野菜は“元本の守り”:ビタミンや食物繊維は体の細胞を守る働きをする。無理に増やすというより、“資産を減らさない”方向で効く。つまり、守りの投資。
  • 睡眠は“再投資”:眠ることで、使った体力や脳のエネルギーが回復して、翌日にまた動ける。この回復サイクルを回すのが“再投資”に当たります。

健康寿命を守ることは、将来のお金を守ること。そして何より、“自由に動ける時間”という、人生で一番贅沢なリターンが返ってきます。


まとめ

健康寿命をお金で換算すると、「元気に生きる1年」=数百万円の価値。

医療費を減らすだけじゃなく、働く自由・遊ぶ余裕・家族との時間。どれも健康がなければ成り立たちません。

だからこそ、健康は「守る資産」ではなく「育てる資産」。未来の自分にリターンを返す“最高の投資”なんです。

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