比べない習慣― 自分を受け入れることから始まる、お金と心の整え方 ―

地方の限界集落に生まれ都市部在住の2児の母。農学部卒、林業業界経験あり。子どもと親、どちらの“未来”も見つめる世代として、“がんばる”と“幸せ”のちょうどいい間を探すブログです。

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「比べないようにしよう」と思っても、つい誰かと比べてしまう。でも、少しずつ“自分の中に戻る練習”を続けていけば、心はちゃんと軽くなっていきます。そして、お金との付き合い方も変わってきます。

ここでは、私自身が実感した“比べないための小さな習慣”を紹介します。


体形や容姿:ボディーニュートラルで生きる

ボディポジティブ:自分の体を「好きになる」考え方

「ボディポジティブ(Body Positive)」は、どんな体形や肌の色、見た目であっても“自分の体を愛していい”というメッセージを持つ考え方。

社会がつくった「こうあるべき」という美の基準に縛られず、「私は私のままで美しい」と自分を肯定することを大切にします。

たとえば、
・ぽっちゃりでも堂々とおしゃれを楽しむ
・シミやしわを隠すより、笑顔で過ごすことを優先する
・他人の容姿を否定しない
そんな前向きさが「ボディポジティブ」の魅力です。

ただ、人によっては「自分の体を好きになる」ことがハードルに感じる場合もあります。そのときに、より現実的な考え方として出てきたのが次の「ボディニュートラル」です。


ボディニュートラル:自分の体を「ありのまま受け入れる」考え方

「ボディニュートラル(Body Neutral)」は、“好き”や“嫌い”といった感情を超えて、「この体は私を生かしてくれている道具」と、あるがままに受け止める考え方。

たとえば、
「太ももが太い」と気にする代わりに、「この足で毎日動いて、仕事や育児ができてる」

と考える。美しさよりも体のもたらしてくれる“機能”や“感謝”に意識を向ける感じです。

ボディポジティブが「好きになること」を目指すのに対して、ボディニュートラルは「好き・嫌いを超えること」を目指す。

どちらも、“自分を大切にする”というゴールは同じなんです。


私の中のボディニュートラル

「好きなところも、直したいところも、どちらも自分。」

私は顔の形やくせ毛がコンプレックスでした。でもある日、息子がよく言葉にしてくれる「母ちゃんが好きなの」という一言で、少しずつ自分を受け入れられるようになってきました。

“こんな自分でも、誰かの大切な存在でいられる”

その気づきが、ありのままの自分を受け入れるきっかけになりました。

憧れの女優風のストレートヘアに憧れて縮毛矯正をかけ続ける、シワやたるみを受け入れられずに美容整形を受け続ける。

コンプレックスを一時的に取り繕って救われる人も、もちろんいるでしょう。ですが、抗うほど理想を突き詰めるようになり、永遠にコンプレックスから解放されることはないでしょう。

“理想のなにか”になることはお金も心も浪費してしまうように思います。時間をかけ、“理想の自分”を目指すほうが、心もお金も。

もし自分を責めそうになったら、身近な人の顔を思い浮かべてみてください。あなたを慕ってくれる人がいる、その事実だけで十分です。

“大切な人の目線”で見た自分を信じてあげる。それが私の中の“ボディニュートラル”です。


能力:興味の芽を育てていく

英語が得意な人や、キャリアで成功している同世代を見ると、落ち込む日もあります。

でも、できることが違うのは、興味の方向が違うから。それは「不足」ではなく「違い」です。

わたしもあなたも、それぞれの人生の節目節目で、それなりに悩んでベストだと思う方向を選んできたと思います。そのときの自分はそれなりに一生懸命だったはず。だからいまの自分が自分にとっての正解の姿です。

『この講座で学んで月収○○万円』『フリーランスで会社員卒業して在宅フリーランスワーママ』

そんな魅力的な言葉で高額な情報商材が売られていたりします。自分にもできるかな?自分にもそんな未来がまっているかも。特に不安な心理状態のときはそう思ってしまいがちです。

そんな時こそ一度立ち止まって、自分が本当に興味を持っていることを考えてみる。そこに新しい挑戦の種が眠っています。

少なくとも、いま目にしていま思い立った、高額な情報商材で得るスキルではないはずです。

新しい資格を取るでも、好きなことを深掘りするでもいい。小さな行動を積み重ねていくことで、“濃い時間”が増えていく。

その時間こそ、自分の人生をちゃんと生きている証になる気がします。


家計:生き方の軸を見失わない

家計管理は、ただの数字合わせじゃなくて“生き方の写し鏡”。「自分たちは何を大事にして生きたいか?」を常に見失わないことが大切です。

お金を使うことは、価値観を選ぶこと

私は使い道を考えるのが苦手なタイプです。一方、夫は倹約家でありながら必要だと思うものにはちゃんとお金を使えるタイプ。大事なことを見落としたお金の使い方をしようとしたときは夫がサポートしてくれています。

お互いの得意・不得意を補い合うことも、家計を“比べない形”で整える方法のひとつ。

「我が家のバランス」を見つけることが、いちばんの安心につながります。


比べないと、見えてくるもの

比べるのをやめると、人の良さも、自分の弱さも、すべてが“ひとりの人間としての色”

完璧じゃなくていい。むしろ、ちょっと歪でも、その中に“らしさ”がある。

人と比べることを完全にやめるのは難しいです。「何かになろうとしない」そして「比べる自分を責めない」だけで、人生はすこし穏やかになります。

そして、そんな姿を見て、子どもが「母ちゃんっていいな」と感じてくれたら、それが何よりのごほうびです。

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