老後資金っていくら必要?
よく言われるのが「老後2,000万円問題」。
でも実際のところは、今の生活費をベースに「自分の老後版」をシミュレーションするのが一番安心です。
たとえば夫婦二人暮らし・子育てが終わった後を想定すると…
- 食費や教育費は減る
- 医療費は少し増える
- レジャー・交際費はライフスタイル次第
つまり「人それぞれ」。私の場合、何となくの不安は誰かが作った試算では消えませんでした。
現在のわが家の家計簿を振り返る
前回、我が家の家計簿を実際に書き出してみました。
今の我が家の出費はざっと以下の通りです。
(単位:万円)
項目 | 月間 | 年間 |
---|---|---|
生活費 | 12.2 | 146.4 |
奨学金返済 | 1.0 | 12.0 |
美容 | 2.2 | 26.2 |
住宅 | 0.0 | 0.0 |
教育費 | 1.7 | 20.4 |
保険 | 7.3 | 87.6 |
車 | 5.0 | 59.8 |
レジャー | 5.2 | 62.0 |
交際費 | 2.8 | 33.0 |
医療費 | 0.5 | 6.2 |
その他 | 1.3 | 15.0 |
投資 | 7.5 | 90.0 |
合計 | 46.6 | 558.6 |
年間支出は約560万円。
これが「今のライフスタイルにかかるリアルな金額」です。
老後版に置き換えてみる
仮に子どもの教育費・奨学金返済がなくなり、車もダウンサイジングしたとすると…
- 教育費:0円
- 奨学金返済:0円
- 車:3万円(ダウンサイジング想定)
- レジャー・交際費は横ばい〜微増
- 医療費は+1万円ほど
- 投資もいったん落ち着き、投資て増やした資産を切り崩していくフェーズに入る
項目 | 今 | 30年後 | 30年後年間 |
---|---|---|---|
生活費 | 12.2 | 12 | 144 |
奨学金返済 | 1.0 | 0 | 0 |
美容 | 2.2 | 2.2 | 26.4 |
住宅 | 0.0 | 0 | 0.0 |
教育費 | 1.7 | 0 | 0 |
保険 | 7.3 | 3 | 36 |
車 | 5.0 | 3 | 36 |
レジャー | 5.2 | 5 | 60 |
交際費 | 2.8 | 2 | 24 |
医療費 | 0.5 | 1.5 | 18 |
その他 | 1.3 | 1 | 12 |
投資 | 7.5 | 0 | 0 |
合計 | 46.6 | 29.7 | 356.4 |
ざっくり試算すると、月30万円前後(年間360万円)が老後のベース支出になりそう。

カエ子の実家管理に関わる費用は含みません。それを含むと年間+40万円程度増えるのかなあ。
じゃあいくら貯めればいい?
例えば65歳〜95歳まで30年間生きるとすると、
- 年間支出360万円 × 30年 = 1.08億円
でも実際には年金があるので、その分を差し引きます。
仮に夫婦で年金月25万円受け取れるとすると…
- 年間300万円 × 30年 = 9,000万円カバー
残り必要額は 約1,800万円。
ただし頭に置いておきたいのは、この金額は今の物価水準でのはなし。
物価が年1%上がった場では2,430万円、年2%では3,260万円という金額になります。
これらを考慮すると、我が家の老後資金の安心な目安としては「3,000~4,000万円」。
別途、支出を年利2%、年金収入を年利1.5%換算で30年後の金額で計算すると必要資金は5,500万円程度となりました。結構な金額なので、過度に恐れることも良くないと思い、頭の片隅に入れる程度にしておきます…。
我が家の対策
- すでに年間90万円を投資にまわしている
私:50万円/年×年利3%で30年運用
→実家費用にも1,200万円程度使う予定。残りを運用して老後資金とし実質700万円程度
夫:40万円/年×年利3%で30年運用
→約1,900万円
計:2,600万円…老後資金としては足りるかもしれないし、足りないかもしれないといった計算。子供の教育費は考慮されていないため、もうすこし増やしていきたいところ。 - 各自、保険で個人年金を積み立て中
- 教育費が一段落したら、浮いた分を老後資金にシフトできる
- 保険や車の見直しも老後前に整理していく
まとめ
「老後資金2,000万円」はあくまで平均の話。
実際には自分の生活費ベースで逆算することでより現実的な数字を把握することができます。
私も少しだけ何とかなる気がしてきました。
わが家の場合は、投資+現金貯蓄を組み合わせて、老後資金としては3,000〜4,000万円の資産形成を目標にしていきたいと思います。
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