【先進医療特約】30代ワーママのわたしは必要?不要?

地方の限界集落に生まれ都市部在住の2児の母。農学部卒、林業業界経験あり。子どもと親、どちらの“未来”も見つめる世代として、“がんばる”と“幸せ”のちょうどいい間を探すブログです。

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仕事に育児に毎日フル回転…だけど、ふと「もしもの病気・治療費」について考えると不安になりますよね。

今回は、私が加入している 「先進医療特約(月額222円で加入中)」を例に、「保険で備えるべきか/運用に回すべきか」を一緒に考えてみます。


そもそも“先進医療”って何?

「先進医療」という言葉。聞いたことはあっても「本当に自分に関係あるの?」と思っていた私。調べてみると

  • 厚生労働省が定める「保険適用外の高度な医療技術」
  • たとえば「陽子線治療」「重粒子線治療」など、がんなどに使われる高額な治療が含まれている(実際、1件あたり200~300万円近くかかることも)
  • なので、「使う可能性は低め」だが、「該当したら負担が大きい」治療、という位置づけ

全額自己負担の治療になるので高額な費用を払う必要があります。


高額療養費制度でまかなえるんじゃないの?

そう思っていましたが、先進医療は、高額療養費制度の対象外です。

高額療養費制度は、「公的医療保険の適用範囲内の治療費」が対象になります。でも先進医療は、まだ国が保険適用として正式に認めていない「技術料」部分があるんです。この「技術料」は全額自己負担。

「先進医療」は“保険診療+保険外診療”を組み合わせて行われます。これを「評価療養」と呼びます。

費用の種類内容高額療養費制度の対象?
保険診療部分通常の治療・入院・検査など✅ 対象になる
先進医療技術料部分陽子線治療など、保険外の高度医療技術の費用❌ 対象外(全額自己負担)

たとえば、がん治療で「陽子線治療(先進医療)」を受けた場合:

  • 入院費・検査費・投薬費 → 保険診療なので3割負担(高額療養費制度の上限適用あり)
  • 陽子線治療の技術料 → 保険外。全額自己負担(例:250〜300万円)

入院・投薬・検査の基本部分は保険が使えても、先進医療そのものの技術料(=医師の施術費用など)は対象外なんですね。


使われる頻度ってどれくらい?

「使うかどうかわからないのに保険払うの?」という疑問。厚生労働省がまとめたデータが示しているのは

  • 技術数:令和5年6月時点で81種類の先進医療技術が存在  厚生労働省
  • 患者数:その年で約14万人が先進医療を受けたという報告
  • ただし「日本全体」の人口1.24億人(2024年)に比べれば、利用割合はかなり低め

つまり、普段健康な人にとって「すぐに使う」可能性は高くないが、「完全にゼロ」というわけでもない。ふとしたタイミングで“もしも”の場面が来る。だから備えは「選択肢」として検討する価値あると私は考えます。


私の保険特約、月額222円は必要?不要?

わたしが調べた中で、先進医療特約は100~200円台が相場のようです。ただし、年齢・保障範囲・保険期間(終身型 vs 更新型)によって変動があります。更新型は保険料が上昇するリスクがありますので、加入前に終身型か更新型か確認をしましょう。給付金額(保障額)の上限として「通算1,000万円または2,000万円まで」という商品が一般的です。

わたしは医療保険に以下の先進医療特約付与しています。

  • 月額222円(年間2,664円)
  • 終身タイプ
  • 通算支払限度2,000万円

支払い額が月222円(年間2,664円)というのは、家計にとって「無理ない範囲」です。もし先進医療に該当して数百万円かかるという事態になったら、この特約があれば「安心のお守り」になります。

「運用に回せばどうなる?」とシミュレーションすると、年利5%で10年間積立したとしても約3万3千円程度(毎年2,664円積立)。これは高額医療費に備えるという観点では心もとない金額です。

つまり、この金額で「リスクの備え」を確保できるなら、保険で備えるのは十分意味があると考えます。

ただし、ゆくゆく貯蓄が増え、子供を支える目途が立った、年を重ねて特約を不要に思うようになった、という時には解約をするかもしれません。


運用も+αで考えて

ただし保険だけに頼るのではなく、普段の生活習慣・健康管理・定期検診も大切にし、リスクをそもそも下げることが、最強の備えです。

余裕資金があれば、月々少額でも積立や資産運用をしておくと、将来の“選択肢”が増えます。


考えておきたい3つのチェックポイント

  1. 保険の「条件・給付額・上限」:特約でどのくらい給付されるか、ややこしい約款をざっと確認しておきましょう。
  2. 家計への影響:月222円なら負担小さいけど、「もしも」でどう影響するか、家計シミュレーションしておく。
  3. 心の安心:子どもがいて、お金がかかる時期だからこそ、「備えがある」という安心感は精神的にも価値があります。

最後に

結論として、わたしのように「30代・子育て中(教育資金準備中)・月額222円で保険特約を持っている」という状況では、この保険特約は“選択して正解”に近いと思います。運用だけでは、いざという時の大きな出費に対応しきれない可能性が高いからです。

もちろん、我が家の資産状況やライフプランを考慮しての判断です。ご自身の家庭状況や価値観を大事にしてくださいね。

保険で安心をひとつ確保しつつ、運用(資産形成)も少しずつ並行して進めると、家計も心も安定していきます。

“備えあれば憂いなし”、自分・家族のためにもこのバランス感、大切にしたいものです。

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